「作業する人」から「発明する人」へ

公開日:2026/07/09 23:15 ブログ システム開発 AI

お客さんがいつのまにか自身でシステムを作り上げた。

あれ、私の仕事なくなるかも。

そんな話です。

私は小さなWEBシステムの開発会社をやっています。

委託されたシステムを手掛けることもあれば、自社でサービスを作ってみたり、グループ会社のシステム構築を担当したりしています。

今回はこのグループ会社とのやり取りで感じたことを書いていこうと思います。

グループ会社の代表の方(Kさんとします)とは数年に渡って頻繁に打ち合わせを行っています。

内容としては、Kさんの手掛けるサービスについてはもちろん、「こういうサービスがあったらこういうことができるよね。」みたいな未来の世の中についてもよく話をしています。

Kさんはシステムについての理解はあるものの、実際にコードを書いたりするような方ではなく仕様を固めたり計画を進める立場です。

今までは実際にコードを書いて構築して、それを公開するのが私の役割でした。

ある時、AIの登場により私たちの話題はAI中心になっていきました。

この技術をつかってどんな事ができるんだろうとワクワクしていたことを思い出します。

ある時Kさんがブラウザで動くゲームを作ってみると言いました。

テトリス風だったか五目並べだったかは忘れましたが、AIとやり取りをして作り上げたものを見せてもらいました。

普通に動いていました。

私がしたことといえばブラウザでの確認方法を教えたくらいでした。

もともとKさんは「世の中にはこういう事が必要で、こんなことを実装していきたい」みたいな考えを多く持っていて、絶えずアイデアが出てくるような人です。

そのKさんとAIの組み合わせの相性はとてつもなくよかったです。

頭の中で考えていることを、AIがすぐに形にして出せる仕組み。

世の中を便利にするものとか、自社を効率化するツール、独自ルールのゲームまで、短期間でものすごい数のシステムを次々と作り上げていきました。(例えば、社内の連絡ツールや酔雀というゲームなど)

システムを作るのにプログラムを書く知識が要らなくなっていました。

私は焦りました。

時間をかけて習得しなければなし得なかったことだったはず。

今までの自分ってなんだったっけ。

このままの自分でいいのだろうか。

私に求められる役割が変わっていることに気づきました。

それからしばらくは進むべき方向を探す期間でした。

考えた結果、広い視点で見ることにしました。

AIによって「成果物を出すまでの敷居が下がった」と捉えればいいのではないか。

どういうことかと言うと、Kさんはシステムを作りながらエラーが起きたり思うようにいかなかったことを、その都度AIと調整して、、、ということを繰り返してきました。

その過程で勘を掴んできて、効率の良い指示の出し方とかクオリティのあげ方なんかを自力で学習しています。

これって技術の習得と似ていますよね。

ただ単に使う道具の種類が変わって、それに適応しているのだと。

「プログラミング」から「AIをうまく動かす技術」への変化です。

KさんはKさん自身の手で、自社の作業自動化や効率化のためにいくつもシステムを作って導入しています。

以前から感じていたのですが、各社が自分たちの事業の特徴に合わせて、内部の人で小さい仕組みをいくつも作っていくことってすごく理にかなっていると思います。

今後、あらゆる業界でこういうことが当たり前に増えてくる気がしています。

そこで私にできることはなんだろうと改めて考えると、「内部の人が作るものをサポートすること」なのだと思います。

AIとの話し合いでは見つけられない視点を提供する。

構築やバグ修正はAIに担当してもらい、私は仕様自体の改善点を考える。

「課題を見つけて解決策を発明すること」と言えるかもしれません。

そう考えると今までよりもやることの幅が広がった気がします。

AIによる弊害ではなく、AIによるチャンスとも言えるのではないでしょうか。

今後受注が減るかもしれませんが、システム構築のスピードは以前より上がっています。(弊社の売上も伸び悩んでいます)

「作業する人」から「発明する人」へのシフトが求められているのだと思います。

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